健人side
山「あなたもう寝るねーおやすみ!」
全−山「『おやすみー』」
山「ない!ない!ないーーー!!!」
佐「えっ、なに?」
松「あなたちゃんだよね?」
マ「何がないんだろう?」
ドタドタドタドタ
山「ねぇ?!ない!!」
菊「静かに降りてこいよ」
山「あっ、ごめん。いや、それよりないの!」
『何がないの?笑』
山「……み」
『……ん?』
山「…ぬいぐるみ」
『…えっ?ぬいぐるみ?』
山「…そう」
菊「ブフォえっ笑笑」
佐「ぬいぐるみがないの?笑」
山「ムー笑われるから言いたくなかったのに」
マ「どんなぬいぐるみ?」
山「…おっきいくまさん」
松「…くまさんくまさんくまさん」
佐「聡?」
松「あぁ〜!くまさん!」
『知ってんの?』
松「ちょっと待ってて!」
松「はい!」
山「あっ!くまさん!!」
マ「なんで聡ちゃんが持ってるの?」
松「帰って来た時に庭に置いてあって、雨が降りそうだったから、とりあえず俺の部屋に置いといて、後で誰のか聞こうと思って!」
松「で、聞くの忘れちゃった!」
山「よかったーギューもう庭に置くのやめよ〜」
菊「てか、なんで庭?」
山「家出る前は、天気良かったから干そうと思って!」
『まぁ、良かったね』
山「うん!」
可愛いくない?!
くまさんだって!!
あなたの部屋だけ鍵がかかってて
あなた以外入れないんだよ?!
あなたも意地でもいれないから…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!