健人side
今日は1番早く家を出たから
楽屋に着くのは1番なはず!!!
ガチャ
山「好きだよ」
バタン(ドアを閉める)
………………ん?
好きだよ?
俺に向けて言ったのか?!
…なわけないよな
いやっそしたら誰に???
…彼氏?!彼氏?!彼氏?!
佐「…クスッ」
『あっ、勝利!いつからいたの?!』
佐「さっきから笑 めっちゃ考え込んでるんだもん笑」
『あぁ〜いやっそれよりさ!!』
佐「なに?笑」
『あなたが好きだよって!』
佐「ん? どういうこと?」
『だから!楽屋入ろうとしたらあなたが好きだよって言ったの!!』
佐「だれに?」
『…知らない』
佐「1番大事なこと!」
『彼氏?!彼氏かな?!』
佐「彼氏?!許可してないよ?!」
『だよな!俺のあなたなのに!!』
佐「健人くんのじゃないよ!俺の!」
『いやいや俺の!』
マ「…なにしてんの?」
佐「『マリウス!』」
マ「な、なに?!」
『あなたが好きだよって!』
佐「彼氏かな?彼氏だったらどうしよう?!」
マ「えっ?ちょっと意味わかんない」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!