グク「こんばんは~。」
テヒョンさんのいる「サロン bear」の扉を開けた。
テヒョン「いらっしゃい。久しぶりだね。」
テヒョンさんの所に髪を切りに来るのは1ヶ月半くらいぶりだった。
その間…。俺はいろいろあって…。
伸びた髪も気になっていたし、気分転換もしたかった。テヒョンさんに連絡したら、「ジョングクくんはフリーパスだよ。仕事帰りに来て」
店の閉店時間近いのに髪を切ってくれる事になった。
となりの「カフェTIGER」の前を通って「bear」に来た。
「TIGER」は、かなり賑わっていて、外に三人くらいお客さんが待っていた。
グク「隣…、テツさんのところ、凄く賑わってましたけど…。」
テヒョン「あぁ、あれね。ここ一週間くらいあんな感じなんだよ。」
グク「何か有ったんですか?」
テヒョン「ほら…、覚えてるかな?僕が友達の店のオープンパーティーに行ったとき。ジョングク君とテツが急に来てさぁ、僕この事を助けてくれて連れて帰った事があったでしょ?」
…忘れもしませんよ。俺があなた方に巻き込まれた第一段でしょ?
あの、いけすかないヤツはどうしてるんだろうか?
グク「はい。覚えてます。」
テヒョン「あの日テツは僕がパーティーに行くの反対してたでしょ?自分が代わりに行くって言い出して。でも結局自分に予定がはいって。あれ、雑誌のカフェ特集の取材があの日入ってたんだよ。」
そうそう…だから俺がテヒョンさんを見張る事になったんだった。