週末
私達は駅前で待ち合わせをしていた
ギリギリまで来ていく服を選んでいたため家を出る時間が少し遅れてしまったのだ
駅前で待っている彼を見つけ駆け寄った
照れ隠しと緊張で下を向きながら歩いていると貴久は私の手をとって
私の心臓は今日1日もつか分からないくらい速くなっていた
そんなこんなしているうちに遊園地に着いた
そんな会話をしている間でも手を繋いだままだ
子供みたいに無邪気にはしゃぐ貴久が可愛く思えた
そういえば…
シゲは今ごろどうしてるのかな…
数時間前
私は思わず吹き出しそうになった
シゲの方を向いてみたけれど聞いてなかったのかまだ眠いのか何事も無かったかのように食べ続けていた
それだけ言って部屋を出た
そう言って自分の部屋に戻る途中シゲの部屋が開いていたので覗いてみると絶望したような感じがした
部屋に入ってシゲにこう言った
その返事はすごく気が抜けていた
そう言ってシゲは家を出た
そして現在にいたる
そこには何メートルか分からないくらい高いジェットコースターがあった
貴久の勢いがスゴすぎたそれに
やっぱり可愛い😆
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!