by廉
俺が楽屋に戻ったら、女の子が座ってた。
あなた「覚えとる?私の事…」
あなた「幼なじみのあなただよ!」
信じられんかった。まさかあなたがいるなんて…。
紫耀「あなたなの?!」
紫耀も気づいてるみたい…。
あなた「あの約束。忘れてた…?」
待って…。ここであなたと再開したとしても、あなたは関西に戻なあかんよね…?
そうしたら、あなたが辛い思いしなあかん…。
東京に残る事も出来ひんよね?
だって多分、ホテルに泊まってきたんかな…。あいつに何かあったら、どうしよ…
あなたの事だから、襲われたり…なんて
絶対いやや!。
「ごめん。あなたなんて知らない…」
「紫耀も知らんよな?幼なじみは紫耀だけやで」
つい。言ってしまった…。
紫耀「?!あっ。うん。」
紫耀も察してくれたんかな…。
あなたの顔が暗なかったのがよお分かった。
ごめん…。ごめんな…。
あなたのため…なんて言えるわけない…。
絶対、迎えに行く。迎えに行くから…。
「ごめん。関西に帰った方がええよ。
はよ帰りな…」
ごめん…ほんとに…。
約束、いつになっても果たせなくて…
あなたの顔が明るくなった。
あなた「ごめん。本人が分からんかったらダメやよね…☺️優太くん、海人くんありがと。じゃ帰る」
微笑んでたけど、目はもの凄く泣きそうやった、、
楽屋から出る時の、あなたの横顔がなんだか切なそうやった…。。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。