第2話

イヤホン
149
2018/01/30 12:37
私は 登校中、イヤホンをつけている。

中学生の頃は、よく友達や先生に注意された

が、高校では私のようなイヤホン人間は珍し

くないみたいで、誰にも何も言われない。

斗真
斗真
おはよっ!あんず!
あんず
あんず
……あ、斗真。
おはよ
斗真
斗真
朝からテンション低くない!?
あんず
あんず
そうかなー?
斗真。
陸上部のエースで彼女もち。

斗真
斗真
久しぶりに朝一緒だな!
嬉しい
あんず
あんず
…うん。
その彼女っていうのは、私。

山下 あんず
斗真
斗真
あんず……
こっち向いて?
あんず
あんず
ん?
ゆっくり、キスされる。

生暖かい感触。

斗真
斗真
ほら、今日暑いじゃん?
だからキスが一番いいと思ってさ…////
あんず
あんず
キス、好きだよ。私
斗真
斗真
なんだよそれw
笑い合う。

斗真の笑顔はとってもかっこいい。

こんな見た目も中身も完璧な彼氏なんて、傍

から見たら幸せなんだろうな…

“傍から見れば”

あんず
あんず
……
唇を触る。

もし、この唇を重ねたのが りゅーが だった
ら……

あの茶色い澄んだ瞳で見つめられたら…

そんことを考えるばかりだった

プリ小説オーディオドラマ