―――昨日の話―――
のんびりとお茶を飲んでいる時、母は尋ねてきた
私はとある事件のせいで重度の男性恐怖症である。
男性が近くにいるだけで震えが止まらなくなり、過呼吸を起こすこともある
他にもめまいや気絶など様々な症状が出てしまい、それを避けるためずっと家に引きこもっている
私は急な発言に飲んでいたお茶を吹き出しそうになった
私は男性恐怖症なのだ。急な義父なんかと暮らせるはずもない。
それに不登校で引きこもりの、可愛くない私なんて誰が娘にしたいだろう?
まさか……私捨てられる?
母はそう涙目で言ってきた
母は少しほっとした表情で
と言った
私はあまりのショックな話で少しふらつきながら部屋のベットに倒れ込んだ―――
母の幸せをとるか、私のこの変わらない悪夢のような日々を続けるか
答えは自分でも認めたくなかったがもう決まっていた……………。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。