第15話

すゎん
2,290
2020/03/28 10:00
鱗滝さん
そんなものでは鬼は殺せない
竈門炭治郎
竈門炭治郎
!?
(いつから背後に!?)
鱗滝すゎん、せめて足音たててさしあげて。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
じゃ、じゃあ、どうしたら…
鱗滝さん
人に聞くな、自分で考えろ。
……鱗滝すゎん、泣かせたらハンボッコにすっぞ☆←
鱗滝さん
(ああ、義勇、この子はダメだ。
思いやりが強すぎて鬼にまで同情してしまっている。
この子は鬼殺隊にはなれん。)
私は鱗滝さんをじっと見る。
しばらくすると鱗滝さんはお堂の中へと入っていった。
人を埋葬するためだ。

それを手伝おうと私は立ち上がった。

もう、足は治った。
かなりの怪我だとしばらくすれば治る。
あなた

……あの

鱗滝さん
!?
いつ、背後に…
あなた

あ、今です、たった今

鱗滝さん
…………そうか。
あなた

はい、私は死羅あなたといいます。
鬼殺隊の柱より上の階級、"神柱"をやっております。

鱗滝さん
柱より上の階級?
あなた

はい、御館様がおつくりになられました。
まあ、それは私だけですが。

鱗滝さん
……。
朝日が登り始める。
あなた

お願いがあるのです。
私が神柱であることを隠しながら、
炭治郎達と共に過ごすことを許可していただきたい。

鱗滝さん
……わかった
あなた

ありがとうございます…!

私のお礼を聞いた後、すぐにお墓のほうに行ってしまった。

私は疲れたので少し休むことにした。

会話は私の耳が捕らえていた。
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作者コメ
幸せって誰にでもあるんですかね。
いつか幸せがくるとして、それはいつなんでしょう。
もしかしたら亡くなった後かもしれないですね。
(私は今何を言っとるんだ?)

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