第51話

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2021/02/27 03:00













お風呂の反響は、私の絶頂感を高めるように耳を刺激して、








連続で3回も絶頂を与えられて、やっとシャワーの雨は止んだ。



















ぽやぽやと覚束ない頭で考えるのは





次はどこで?浴槽?






って事。










彼が次に私を導いたのは、思った通りの浴槽。



まだ絶頂に震える身体だったけれど、汐恩先生の逞しい腕に支えられながら、彼の膝の上にゆっくり下される。









正確に言えば、彼のモノを受け入れながら、膝の上に座らされる。


すると、待ちきれないとばかりにズプズプと侵入を始める汐恩先生。







「 ぁっああっせんっせぇっだめぇっ 」





硬くて、お風呂のお湯よりもずっと熱い。

「 あなた… きっつ。いつもより締まってるけど… 俺の女になったから? 」









耳元で聞こえる切ない声には彼の思いがたくさん詰まっているみたい。



胸を鷲掴みにされ、おなかもがっちりとホールドされて、膣内にどんどん侵入してくる彼の快感にどんどん支配されてしまう。



まだ途中までしか入ってないのに?










でも、全てが入りきったのか、最奥で感じる重量感。



すごいよ、汐恩先生。いつもよりずっと。










「 はぁっ、やっと入った 」



「 ぁっんんっ 」








動かすから。


その言葉と共に始まる下からの突き上げ。




「 あなたっ、締め過ぎっ 」


「 そんなっことっんんっ 」








彼の突き上げに併せて腰を揺すると、バチャバチャとお湯の波が浴槽の壁にあたる音が激しくなる。



気持ちいい。気持ち良すぎて、もう…









最奥を何度も何度も突かれたり、入り口あたりをわざと焦らすようにかき回されたり…
あらゆる動きで私を翻弄する汐恩先生。



純愛小説家なのに…
私の抱き方はとても激しい。こんなシーンを彼が書いたらどんな官能小説家さえも叶わないんじゃ…












「 あなた、お前が欲しい。全部、欲しい。
担当としてのお前じゃなくて、女としてのお前が欲しい… 俺のものになって? 」



「 先生、私、ぜんぶっせんせいのっ 」










心も身体も、全て…あなたのもの。
すべて奪い尽くして?


































身体の中心で彼の熱い飛沫が弾けると、もう全てを捧げた心地。



中でビクビクって蠢いてる。
もう、汐恩先生のもの。
ずっとずっと…








































柔らかなバスタオルで身体を包まれてからふわりと抱き上げられる。





こんな事されたの、初めて…
大切に扱われているって、すごく伝わる。










まるでガラス細工を扱うような優しい手付きで降ろされたのは彼のベッド。








ぐっと膝を抱え込まれ、正常位の形に運ばれて。トロンっと溢れ出てきた白濁を再び押し込めるように、回復した彼のモノが押し入ってくる。



まだ?するの… ?


でも、何度しても気持ちいいの… 。









背面座位より深い繋がりに強烈な快感を覚えてしまう。



「 せんっせぇっ、これっだめぇっ 」



「 何言ってんの?あなたはこれが一番好きだろ?
俺の顔見ながらイクのが一番幸せだろ? 」








汐恩先生が言う通り、彼の顔をしっかり見る事のできるこの体位はとても好き。




ポタッポタッと私の胸に落ちるのは彼の汗?それとも、拭き残したお湯?





私を絶頂へ運ぶよう、わざと最奥のいいところばかりを責める汐恩先生。


こんなのされ続けたら、壊れちゃう…





ニヤついた口元、そして上気した頬が私の心を彼という深い沼に引きずり込むように何度も何度も痙攣してしまう。



色でツヤを増した瞳にねっとりと見つめられながら。













行為が終われば、私の肩を抱いて

「 あなた 」
って優しく名前を呼んで
腕の中に包んでくれた。温かくて、それから、あなたの心音が私に届いて来て。それは自然に幸せの音色に変わる。







もう一度あなたは私の名前を呼んでくれた。

キスの合図に。それから、不器用な愛を伝える為に。













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