海青side
バンッ!!
急にドアが開いた。
もうとっくにみんな集まってるし、誰が来たのかわからない。
みんなドアに注目してる。
ドアを強く開けた犯人は、俺たちのグループの華。
あなたさんだった。
あなたさんはそのまま壱馬さんの元に歩いていった。
顔はなんだか怒ってる感じがした。
あなたさんはそのまま壱馬さんを見つめてる。
怒ってるけど可愛い顔してる…←
多分メンバー全員が思っただろうな。
壱馬さんはあなたさんの本心をわかってるからニヤけてる。
悪い顔してるなあ…壱馬さん…←
あなたさんは変わらず怒ったような顔のまま。
みんな壱馬さんとあなたさんのイチャイチャの光景が見慣れてしまってる。
だから今、この状態に何か言う人は、あまりいない。
いるとしても…北人さんくらい。←
そう言われるとあなたさんは何も言えなくなった。
すると、また勢いよくドアを開け、どこかに行ってしまった。
ああ…これまた俺が行くやつだ…
喧嘩しないでくださいよ…
あなたさんどこいったんだろ…
だいたいあなたさんが行くとこは検討ついてる。
そう思ってあなたさんが居そうなところにいると、あなたさんはしっかりいた。
あなたさんはいつもの笑顔を見せて、下を向いた。
本音を言えないのがあなたさんだから、しようがないことなのかな…
いつも素直になる素直になるって言ってもなれない。
あなたさんの最近の悩みらしい。
壱馬さんは気づいてるから、あとはあなたさんが言葉に出せれば済む話なんだけど…
あなたさんと戻ると、壱馬さんがお出迎え。
あなたさんはびっくりしたのか、固まったまま。
あなたさんは固まったまま、下を向いてる。
あー…逃げないで…
壱馬さんも待ってるみたいだし、みんなもめちゃくちゃ見てます…←
あなたさんは顔を真っ赤に染めて、上目遣いで言った。
壱馬さんもその姿にびっくりしたのか、口元を抑えてニヤケてた。
見えてますからね、見えてます。←
北人さんの大ブーイングが凄いんですけど…←
あなたさんは昂秀にお説教。
そんな姿は、さっきの照れた人とは思えないような姿で…←
恐ろしい…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!