前の話
一覧へ
次の話

第1話

始まり
23,326
2020/12/23 11:50
LIKIYAside
2016年。

俺たちの2回目の武者修行が始まる頃。

メンバー全員がHIROさんに呼び出された。
コンコン
LIKIYA
LIKIYA
失礼します。
少し緊張感を持ち、部屋に入った俺たち。
陣
話って…?
HIROさん
ああ、時間が無いから手短に言うな。1人、加入することが決まった。
THE RAMPAGE
え…?
驚くのも無理はない。

だって、この前このメンバーが正式メンバーって言われたばっかだ。
HIROさん
いろいろ都合があってね。本当は候補生にも入れてたんだけど。
よっぽどなことなんだろう。

俺たちは加入する人がいるという言葉を聞いてわくわくした。

どんな男の人が来るんだろうと。
HIROさん
入っていいよ。
HIROさんが呼んだと同時に開いた扉。

その扉から姿を現したのは、ダンスのうまそうな男の人…

ではなく。

すらっとしたスタイル、華奢な体に見える、

女の子が立っていた。
壱馬
壱馬
女…?
HIROさん
ああ、この子だ。
HIROさんはどうだとでも言うかのような顔で俺たちに紹介してきた。
あなた
高校二年生の雨宮あなたです。
女の子らしい高い声で言った。

こんな子がRAMPAGEという名に似合うようなダンスを踊れるのかな…

俺たちは暴れ回るという意味が込められている。

この子はどっちかって言うと…

いや、完全にE-girlsさんだ。
健太
健太
女の子なのにRAMPAGEですか…?
HIROさん
ああ。この子は、ついこの間までアメリカに留学していて、だから候補生として出れなかったんだ。
アメリカ?

本場じゃん。

少し興味が湧いた。

どんなダンスをするのか。
HIROさん
ダンス、見せてあげたらどうだ?
あなた
……………はい。
スタジオに移動して、彼女のダンスを見ることに。

わくわくなメンバーもいれば、不満そうなメンバーもいる。

流れてきた曲に彼女は華麗にステップを踏む。

これは…

驚くべきものだった。

女の子なのにRAMPAGEという名に似合うようなダンスで。

RAMPAGEの中でもトップクラスの実力なんじゃないかと思うくらい。

その中でもステップの踏みが上手い。

これは…シカゴかな。

KRUMP、HIPHOP…

色んなジャンルのメンバーがいる中で、シカゴは新しかった。
あなた
以上です。
俺たちはあっけに取られていた。

正直見下してた。

なんか…悔しいな。
HIROさん
どうだ?
瑠唯
瑠唯
すごい…ですね。
HIROさん
よかったな、あなた。
あなた
…………これじゃまだ不満?
HIROさんの言葉を無視して彼女が言ったのはその言葉。

トゲのあるような。

言った相手は壱馬。
壱馬
壱馬
は…?
あなた
不満そうな顔してるから。
壱馬
壱馬
女がRAMPAGEなんて…それに途中からなんて納得いくわけないやろ。
あなた
…………女だから…ね。まあいいや。別に仲良くなろうなんて思ってないから。
壱馬
壱馬
お前…
あなた
私はやりたいダンスをするだけ。私のダンスを見て笑顔になる人を見たいだけ。仲良しこよしでやるダンスなんていらない。
トゲトゲした言葉。

その言葉だけ行って去っていった彼女。

その場が凍りついた。
HIROさん
ごめんな。ああゆう性格なんだ。
壱馬
壱馬
いや、別に…
HIROさん
年齢で言うと壱馬と北人と翔吾と同い年だ。仲良く…はあなたがwelcomeになったらしてやってくれ。
新メンバーは嬉しいけど、

この先が思いやられる。

あんなにトゲトゲした子なんて触ったらチクッとするからな。
⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️
つい最近、"白雪姫は嘘つき"を出したのにまた新作です😂



いいねとお気に入り、コメントもお願いします!



見てくれたら嬉しいなって感じです!!

プリ小説オーディオドラマ