第62話

真実
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2020/02/22 00:17
壱馬side
岩さんが言った言葉、想像を遥かに超えた事だった。

あなたが病気…?

しかも心臓…?

嘘だと疑いたかった。

けど、今思い返せば、あなたの行動全てが岩さんの言ってる言葉を肯定していた。

嘘だと信じたいけど…真実なんだ。

なんで俺は気づいてやれなかった?

今までずっと様子変だったのになんで聞かなかった?

嫌になるくらいに自分を責めた。
剛典
剛典
あなたは…
広臣
広臣
岩ちゃん!
剛典
剛典
臣さん…?どうしました?
広臣
広臣
あなたが…倒れた…
その一言で俺は咄嗟に体が動いてた。

あなたのとこに一生懸命走った。

あなたはどこにいんだよ。

あなた、お願いだから無事でいてくれ…
壱馬
壱馬
あなた!!
見つけたあなたは、意識は朦朧としてて、壱馬と俺の名前を呼ぶだけ。

こんなの、いつもと違うだろ、

いつもだったら…
広臣
広臣
壱馬、救急車呼んだから、安心しろ。
壱馬
壱馬
ありがとうございます…
救急車に運ばれたあなたは、いつものあなたじゃなくて。

現実だと受け止めたくなかった。

救急車に乗ってる時は生きた心地がしなかった。

病院につくなり、手術室に連れていかれるあなた。

赤くなった赤いランプ。

俺はどれぐらいそのランプを見つめただろう。
LIKIYA
LIKIYA
壱馬!
壱馬
壱馬
LIKIYAさん…
LIKIYA
LIKIYA
大丈夫、大丈夫だよ
HIROさんも来て、RAMPAGE全員とHIROさんであなたの手術が終わるのを待った。

岩さんと臣さんはしごとにむかったらしく、おわらせたらすぐくるとのこと。

お願い、あなた、助かってくれ…

数十人の目線に赤いランプは負けたのか、赤いランプは赤をなくした。
壱馬
壱馬
先生あなたは…
先生
…ご説明します、こちらへ。
先生に案内されて、HIROさんと俺とLIKIYAさんと陣さんでいった。

先生から説明されたことは驚きが隠せないものだった。
先生
彼女が小さい頃からの担当医の二階堂です。
小さい頃から…?

なんだよ、そんなの聞いてねえよ。

小さい頃から心臓が弱かったってことか?
先生
彼女は幼い頃から心臓の悪い子でした。ダンスをすることも正直私はオススメしなかった。
HIROさん
でもあなたは、無理にでも始めた。そうですよね?
先生
はい。でも今まで私が規制をかけすぎてたのか、彼女はとても楽しそうだったんです。だから週に一回、病院に来るように言ったんです。
それを今でも続けてるあなた。

小さい頃から心臓が弱いなんて…

でも、ダンスやり続けたのは、すごいな。
先生
ツアーも踊りきれてますし、その後も体調に異変はないので大丈夫だと思っていたんですが…
最近再発…

心臓が弱いと再発が起こる。

そんなのわかってた。

でも、あなたは痛くても踊りたくて無視をして踊り続けた…

ばかかよこいつわ。

我慢しすぎだろ…

心臓なんて絶対辛いだろ。
壱馬
壱馬
治りますか?
先生
完全に治るとは言い難いですが、彼女の場合あまり重症ではないので、彼女がしっかり退院したあとも病院に来てくれれば。
壱馬
壱馬
絶対行かすんで。
意地でも行かせる。

忙しくても、自分が忙しすぎて辛くても。

あなたがいなくなることより辛いことなんてないからな。

先生からの説明を終えて、みんなのところに戻った。
北人
北人
先生、なんだって?
壱馬
壱馬
あなた、小さい頃から心臓が弱かったらしい。
北人
北人
なにそれ…
みんなの顔が青ざめてて。

心配してる顔で、泣きそうな顔をしてる奴もいる。

ああ、あなた、こんなに愛されてんだな。
剛典
剛典
壱馬!!
壱馬
壱馬
岩さん、
広臣
広臣
あなたは、どうだ?
壱馬
壱馬
今説明されて、
剛典
剛典
あいつ、心臓が弱いってなんでみんなに言わなかったんだよ…
岩さんは今まで色々あって、仲良くなった時に言われたらしい。

私、心臓弱いんです。

と。

岩さんはその時はびっくりしたらしい。

それと同時にあなたは、病院に最近行ってないことも話したらしい。

岩さんはいじでもつれていこうとしてけど、あなたが動かなかった。

あいつは…なにがしたいんだ。
広臣
広臣
あなたはお前らと踊るのが好きなんだよ。だからやめられなかった、病院に行って自分の今の状態を聞くのが怖かった。
臣さんがその言葉を言った時、後ろからGENEさんもきて。

玲於さんがすごい焦ったような顔をしてる。

あなたは、玲於さんにとって、妹みたいな存在。

女なのにKRUMP踊れるし、玲於さんに結構懐いてた。
玲於
玲於
あなたは、HIROさんあなたは!
HIROさん
落ち着け、玲於。あなたは今手術終わって、病室にいる。
すぐそこに行こうとした玲於さんを止めた亜嵐さん。

玲於さんは今にも泣きそうな顔をしてて。
玲於
玲於
嫌なんだよ…大切なやつが2人もいなくなるの…
亜嵐
亜嵐
わかるけど、今はあなたの状態を聞いて受け止めてあなたを支えてかなきゃいけねえだろ。
亜嵐さんの言葉がほんとにその通りだと思った。

俺は今この状況を受け止めてあなたが治るように支えていかなきゃいけないんだ。

いつまでも悲しんでないで、
亜嵐
亜嵐
あと玲於、いなくなってないよ、翔太は。いつも俺たちのとこにいるから。
亜嵐さんは玲於さんを安心させるように、優しい声でそう言った。

病室に案内されて、部屋に入ると、あなたはいつもと違くて。

当たり前なことかもしれないけど。

でもやっぱり…
壱馬
壱馬
こんなの信じたくねえよ…
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なんだかちょっと重くなったような…?


主人公どうなっちゃうのって書いてる私も思ってます🤤


次回をお楽しみに!!

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