壱馬side
あなたが退院してから、数日。
俺たちRAMPAGEにはいつも通りの日常が戻ってきてた。
あなたのいる日常に安心して。
そんなあなたは、復帰早々仕事が多くあり、人気は変わらずだった。
ドラマの仕事だってこなしてるし、モデルの仕事ももちろん。
最近あなたが始めてるのは、カメラ。
元々、よく拓磨とカメラの話をしたりしてたけど、まさか本格的に始めるとは。
基本メンバーの写真くらいしか撮らないけど、今回はモデルさんを呼んで雑誌を出版するらしい。
あなたから早速嫌がられてる北人。
みんな男を撮ったりすんのかとか変に気にしてる。
撮られる側じゃなく、撮る側なのに。
他の男が同じ空間にいるのはなんとなく不安。
みんなあなたに近づくから。
嬉しそうに話すあなたは、笑ってた。
E-girlsさんか、なら安心。
E-girlsさんと仲良いし、変に心配することもなさそう。
龍は俺たちが心配してることを堂々とあなたに言った。
しかも龍の言い方がちょっと違う。
あなたのカメラマンとしての意欲湧きあがらせちゃってるし。
男の子のかっこいいも引き出してみたい?
そんなん俺で十分だろ。
あなたからばっさりと言われた3人は落ち込みムード。
やっぱり俺たちは撮って貰えないか。
何がダメ?とでも言いたげな顔でいるあなた。
あなたの発言でハートが割れる音がしたのは気のせい?←
いや、昨日せいじゃなかった。
落ち込みムード、さらにどん底へ。←
あなたはそんな3人を無視して、拓磨の元へ。
やれやれと呆れてるLIKIYAさん。
俺は知ってる、あなたの携帯に海青フォルダがあることを。←
あいつやばいよ、海青愛が。
強い、強すぎる。
拓磨と話してたのに、駆けつけて、翔吾に口止めをするあなた。
ほんのり顔が赤いのがわかる。
海青もそれに気づいて、笑ってる。
俺フォルダはないのかよ。
とても愛おしそうにみてましたよと、笑って言った海青。
俺のもあるんだ…
海青は秘密でお願いしますって言ってたけど、言っちゃいそうだわ。
ごめん、海青。←
俺の方を睨むように見るあなた。
いや、俺もってねえし、慎巻き込むなよ。
ていうか俺は撮るってより…
惚気ちゃ悪いですか。
あなたは照れもせずに、まあそれもそうかと納得して、俺の身の潔白が証明された。
慎はなんだよって顔して拗ねてるけど。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。