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第3話

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2022/03/07 06:36
話が終わり、淡々の説明をされた。


今日明日は学校案内とかレクリエーション等の簡単な事だと言われる。
そして、私の学級の教室にたどり着いた。

試験の時の成績を元に構成されているらしく私は一番上のSだった。
まずは、自己紹介ということで先生から始まる。
リーリア・クラウン
リーリア・クラウン
リーリア・クラウン。ここ、S階級の担任です。
よろしくおねがいします。
そつなく先生は自己紹介を終え、私達の番になった。
みんなはそつなく話してる中、私の番になる。
ブランシェ・レベッカ
ブランシェ・レベッカ
……ブランシェ・レベッカです。
仲良くなれるよう、日々精進してまいりますのでどうぞ宜しくお願い致します。
「ブランシェ」と、名を聞いたとき辺りはざわつき視線が突き刺さる。
ただ、そのような視線は既に余るほど浴びたので、無視しながら座る。
その後も何人か終え、残り2人になった。
ナルサス・アドレ
ナルサス・アドレ
ナルサス・アドレ
よろしく。
その人は、必要最低限を言いすぐに座った。
クロノス・ユーリ
クロノス・ユーリ
クロノス・ユーリです!
ユーラチカって呼んでください!
よろしくね!
その人は明るく快活に自己紹介を終えた。
休憩時間になり、私の席には数人来た。
モブ
モブ
ねぇ、ブランシェって言ってたけど、ブランシェ家の人なの?!
モブ
モブ
生徒会長の妹なのか?
そのようなことばかり言われ、虫唾が走る。
ブランシェ・レベッカ
ブランシェ・レベッカ
確かに私はブランシェ家の人間です。
そして生徒会長……ルークお兄様の妹でもあります。
ですがそれ以上でもそれ以下でもありません……。
ただ、そう伝える。
私はブランシェ家の人間ではあるけど一芸を持った人ではない。
モブ
モブ
まじで?!
そしたら何できるの?!
モブ
モブ
ブランシェ家ってどんな感じなんだ!
「ブランシェ家」その言葉を永久に繰り返される。
ブランシェ・レベッカ
ブランシェ・レベッカ
……一芸は、まだよくわかりません。
我が家の雰囲気はとても和やかでお兄様達も仲良く接してくださります。
ただ、そう言った。

ほぼ常套句だ。
リーリア・クラウン
リーリア・クラウン
皆さん中庭に来てください。
これから適性試験を行います。
そう言われて、私達は中庭へ向かった。
適性試験とは、魔法の大まかな3つの分類のどれが適しているのかを調べるものだ。
それぞれ、守護チュテレール攻撃イロアス魔術マギアの3種類。

チュテレールは回復や防御などの裏側に回るような魔法の事。簡単で誰でも覚えやすく、1番割合の多い系統だ。

イロアスは剣に炎を纏わせるように道具を使用した魔法の事。中級者に多く、慣れれば簡単だが、慣れなければ大変難しい魔法で2番目に多い系統だ。

そしてマギアは道具を使用しない事に特化した魔法の事。使える人はほんの一握りで、ブランシェ家の人は大抵これだ。
リーリア・クラウン
リーリア・クラウン
こちらのグラスに水が入っています。
グラスに集中して力を当てて、色が黒になればチュテレール、水が溢れ出ればイロアス、宝石が水中に現れたらマギアです。

先生の説明を受け、いよいよ始まる。

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