あれから15年後__
俺たちはアラサーになり、久しぶりに雄英に訪れた。
この学校は俺にとって、大切な思い出が沢山詰まってる。
あなたを忘れたことは今まで1日だってなかった。
今は俺に、この気持ちを教えてくれたあなたに感謝しかない。
生ぬるい風が吹き抜ける。
運命が変わった。
諦めた、はずだったのに。
話し方、仕草。
その何もかもが違うのに、
香りも顔も。
片瀬あなたは紫野あなたそのものだった。
まるで、生き写しのように。
これを伝えるのに、何年もかかった。
諦めたはずだったのに、あなたを目にした途端、それは膨張し、溢れ出した。
あなたの爽やかな香りを感じると、彼女を手にいれたくて仕方なくなって。
時人さん、"奇跡"起きました。
数年後__
俺とあなたは、あなたが雄英卒業後、晴れて付き合うことになった。
そして2年ほどの交際の後、プロポーズ。
あなたは快く承諾してくれた。
そして、今日は結婚式。
俺は、神様の前であの時叶わなかった願いをやっと、手に入れることができた。
そして、結婚式も終わり、数日がたった。
なんだか今でも夢見心地だ。
俺はあなたのために食事を用意してあなたを呼びに行く。
なんだか最近塞ぎ込んでんだよな。
俺には言えない悩みでもあるのだろうか。
コンコン
あなたが泣いている…?
俺は急いでドアを開けて駆け寄った。
その感情は、知っていた。
"どうせあなたには分からないよ。"
その瞬間、悟った。
次は、俺なのだと。
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なんとも気持ちの悪い終わりかた(笑)
元々最後は決めてたのでこれで終わりです!
最後をきめていたとはいえ、少し駆け足になってしまいました。
ここまで見てくれた方、ありがとうございます!
それではまた!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。