今日、登校時にヒョンとは会えなかった。
ああ、ヒョンに会いたいっ。
「あぁっほら!」
「彼処の2人仲良さそ~じゃない!!?」
「それ思った!!」
「"ジミンくん"と"テヒョンくん"!!!!」
「そこで恋人だったりぃ……??!」
ああ聞きたくない。
うるさい、
こう強がってるけど、
本当はすごく不安で…っ、
今にも心臓に穴が空きそうだ。
「ぐがぁ~!」
「あっ、ヒョン!!!」
「えへへ~おはよ笑」
「お前めっちゃ元気じゃん。」
「ピョンピョンしてたけど。」
ジミニヒョンがそう言う。
僕、ヒョンに会えたからっ
嬉しくてっ……
そんなこと言えるはずない。
でもなんだか口に出したくなった。
「っ……ヒョンに会えたの…嬉しくて…」
「え~?俺っ?笑」
「かわいいなぁジョングガ~笑」
「今日から俺の弟だっ!!」
普通なら嬉しいはずだけど、
僕はヒョンの"恋人"がいいんだよ__
To the next story 🕊
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。