第13話

#13
450
2021/01/10 03:00
勇太side……


クリスマスなんて無ければこんなキラキラした街なんて無くてきっと恋人たちで溢れてたりなんかしないだろう
きっと俺はクリスマスが嫌いだったのかもしれない
恋人たちが行き交って独り身をバカにするような雰囲気も、キラキラした街並みも
でも今は違う、あなたさんに会いたい、抱きしめたい、この口で「好きだ」って伝えたい










あなた
ハァ……
あなたside……


こんな夜は大切な人と過ごしているのだろうか、そんなことばっかり考えては自分で落ち込んで
神宮寺さんは恋人は居ないって言ってたけど、そんなことは無いだろうなって、好きな相手とキラキラしたクリスマスを楽しんでるに決まってる
本当は会いたい、抱きしめて欲しい、「好き」って伝えたい、クリスマスイブでもそんなことを思ってるのに、明日をどんな暗い気持ちで迎えればいいんだろう
今すぐ誰かに「あなた」って名前を呼んで抱きしめて欲しいずっとそう思ってた
勇太
勇太
あなた!ギュ
あなた
え……?
勇太
勇太
やっと見つけた
あなた
神宮寺……さん……
勇太
勇太
好き、大好きだよ、離したくないくらい、大好き
あなた
神宮寺さん……グスッ
勇太
勇太
あなたさん……?
あなた
(勇太の方に向き直す)
あなた
私も大好きです、神宮寺さんのことが
勇太
勇太
本当に?
あなた
はい グスッ
勇太
勇太
ギュ
勇太
勇太
(お姫様抱っこをする)
あなた
えっ?
勇太
勇太
俺、ずっとあなたのこと守る、約束する
勇太
勇太
チュ
あなた
んっ……
勇太
勇太
大好きだよ、あなた
あなた
私もです……/////
勇太
勇太
敬語やめて、勇太って呼んで
あなた
……勇太…くん……/////
勇太
勇太
照れてるあなたも可愛いよ
勇太
勇太
チュ
あなた
勇太くん……恥ずかしいよ
勇太
勇太
大丈夫だよ、誰も見てない
勇太side……


キラキラした街の中で俺たちは恋人同士になった
クリスマスがこんなに幸せだと思ったことなんていつぶりだろうか、あなただけは離さない、そう誓った夜だった






続く……

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