いつからだろう。
クラスメートからいじめられるようになったのは。
いつからだろう。
親が味方じゃなくなったのは。
...思い出せない。
あ、思い出せた。
あれは中学生の時...。
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この時、私は友達がいなかった訳じゃない。
クラスの中心にいた訳でもない。
至って普通の所にいた。
中心でもなく、外側でもなく。
(中心=いじめっ子 外側=いじめられっ子)
自分は外側の人間にはならないと思っていた。
だって、もう外側の人間は決まってるから。
どこもそうだよね?
だいたい、外側の人って決まってるよね?
あと、私は中心の人間と仲良くしていた。
外側の人間にならないように。
仲良くしたいからじゃない。
1年間、安心して過ごせるポジションを作りたかったから。
でもある日。
外側の人が転校した。
...分かるよね?
次に外側に行く人が決まっちゃう。
いよいよ、外側の人間が決まる時。
私と美奈はニヤニヤしながら待っていた。
当然、中心と、仲良くしてなかった子は怯えてる。
いやー笑えるなww
その時、分かった。
美奈は私という"保険"を作るために仲良くしてたということに...。
それから私は学校に行けなくなった。
いわゆる不登校。
親も最初は許してくれてた。
けど、日が経つにつれて当たりが酷くなった。
「不登校なんて恥ずかしい。」
「お前なんか死んじまえ。」とか
暴言をいっぱい浴びせられた。
酷いよね、自分の子供がこうなってんのに。
結局、みんな自分の事を第一に考えてる。
自分が可愛いんだね。
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結構長かったでしょ?
最後までありがとう。
だから、私は早く世界が終わって欲しい。
出来るなら今すぐにでも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。