第9話

私の過去。
364
2019/03/17 03:58
いつからだろう。

クラスメートからいじめられるようになったのは。

いつからだろう。

親が味方じゃなくなったのは。

...思い出せない。

あ、思い出せた。

あれは中学生の時...。




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美奈
おはよう、あなた
あなた

おはよう、美奈!

この時、私は友達がいなかった訳じゃない。

クラスの中心にいた訳でもない。

至って普通の所にいた。

中心でもなく、外側でもなく。

(中心=いじめっ子 外側=いじめられっ子)

自分は外側の人間にはならないと思っていた。

だって、もう外側の人間は決まってるから。

どこもそうだよね?

だいたい、外側の人って決まってるよね?

あと、私は中心の人間と仲良くしていた。

外側の人間にならないように。

仲良くしたいからじゃない。

1年間、安心して過ごせるポジションを作りたかったから。

でもある日。

外側の人が転校した。

...分かるよね?

次に外側に行く人が決まっちゃう。
美奈
外側になりたくないよ...。
あなた

私もだよ。
でも、大丈夫!
あれだけ中心の人と仲良くして
きたんだから!

美奈
そう...だよね!うん!
いよいよ、外側の人間が決まる時。

私と美奈はニヤニヤしながら待っていた。

当然、中心と、仲良くしてなかった子は怯えてる。

いやー笑えるなww
中心の子
じゃー発表するね!
次の奴はー
中心の子
あなた、アンタだよ!
あなた

...はぁ?何で?どうしてよ!

あなた

仲良くしてたじゃない!

中心の子
してたね。
私も心が痛いよ。
でも、私アンタの事が嫌いだからさww
あなた

そんな...。いやだよ…。
...!美奈、助けてくれるよね?
外側になっても仲良くしてくれるよね?

美奈
...。
うーん、ムリ!
外側の奴と仲良くするとかムリだわー
その時、分かった。

美奈は私という"保険"を作るために仲良くしてたということに...。

それから私は学校に行けなくなった。

いわゆる不登校。

親も最初は許してくれてた。

けど、日が経つにつれて当たりが酷くなった。

「不登校なんて恥ずかしい。」

「お前なんか死んじまえ。」とか

暴言をいっぱい浴びせられた。

酷いよね、自分の子供がこうなってんのに。

結局、みんな自分の事を第一に考えてる。

自分が可愛いんだね。

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結構長かったでしょ?

最後までありがとう。

だから、私は早く世界が終わって欲しい。

出来るなら今すぐにでも。

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