そう言って声を荒げた男は
顔を真っ青にして周りに同意を求めた。
あなたは自身に霧を纏わせると
手配書と同じ顔付きへと姿を変えた。
会場が騒つく中3人の人物が舞台に登った。
人々が混乱している中
あなたはクスクスと嘘くさい笑い声を出す。
そして自身の左手に霧を纏わせた。
その言葉に観客は顔を真っ青にし
ハウザーは冷や汗を流す。
中々動かない観客に痺れを切らし
メリオダスが怒鳴る。
それに観客は怯え後ずさった。
その言葉に全員が上を向くと
6つの巨大な火の玉が目の前に迫っていた。
メリオダスは目の前の火の玉を切り
あなたは神器に着いた
ダイヤモンド型の刃に魔力を纏わせ飛ばすと
残りの火の玉を全て消した。
観客達はエイの様なモノに乗った
三人の聖騎士の登場に歓喜の声をあげる。
しかし、観客とは違い聖騎士の放つ
禍々しい魔力を感じ取ったケインは冷や汗を流す。
あなたは丁度良いタイミングで現れたホークを見て
ニヤリと悪い笑みを浮かべる。
そしてホークに霧を纏わせ幻覚を創る。
幻覚が作り終えると同時に
観客は恐る恐るといった風に振り返った。
観客が見たもの、それは…
口の端から血と涎を垂らし
口の隅に食べかすを大量につけた豚だった。
まぁ血と食べかすはあなたが創った幻覚だが
バンに脅された後に見た豚は
観客達にはとても恐ろしく見えたのだろう。
一目散に我先と逃げてしまった。
あなたは観客達の余りの間抜けさに
一人静かに笑いを堪えていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。