今までグリアモールの魔力に閉じ込められていた
ギーラとジェリコが近寄ってくる。
グリアモールが怒りの声を荒げようとすると
ギーラは彼の背中を爆破させた。
ギーラはメリオダスの刃折れの剣を持つと
エリザベスに手を差し出す。
ギーラとエリザベスの間に霧が立ち込める。
ギーラは一つため息を吐くと
あなたの方へと顔を向けた。
あなたが顔を顰めると同時に
血だらけのバンがジェリコに蹴りを喰らわす。
ギーラがエリザベスの腕を掴むが
エリザベスはそれを拒みベロニカを抱き締め泣く。
その瞬間、ギーラの言葉を遮るように
女神の琥珀からどす黒い魔力が溢れ始めた。
すると女神の琥珀にヒビが入り、割れてしまった。
そうして現れたメリオダスは
瞳を真っ黒に染め、黒の模様を身体に纏わせていた。
そう言ったギーラは自身の左手に痛みを感じた。
ギーラは自身の左手を見ると
そこには左手首より上が存在していなかった。
そしてその手は、メリオダスの手の中にあった。
あなたは神器を取り出すと
エリザベスとホークに完璧なる立方体をかける。
そして自身の瞳を一にすると
メリオダスを囲むように炎の柱を出した。
しかし、メリオダスに幻術は効かなかった。
直ぐに幻術は消えてしまい
メリオダスは刃折れの剣を軽く振るう。
すると地面に亀裂が走り
その衝撃は聖騎士の二人を襲った。
あなたは鼻で軽く息を吐くと
目の前にいる化け物に目を向ける。
あなたが右手を六道眼に触れようと動かした途端
メリオダスは地を蹴り聖騎士の二人を吹き飛ばした。
メリオダスはバンに突っ込んで行くと
右手でその胴体を真っ二つに切り裂いた。
そしてその場で回転し始め地面を抉り始める。
あなたは舌打ちをすると
三叉槍を目の前に掲げグルグルと回転させる。
暫くそうしていると砂埃は消えていった。
そしてあなたが見たのは
自身の周り以外の地面が抉れているというものだった。
あなたが後ろに寒気を感じ振り向くと
そこにはメリオダスが立っていた。
メリオダスはあなたの匂いを無言で嗅ぎ始める。
メリオダスの行動に困惑するあなたを一瞥すると
そのままメリオダスは何処かへ行ってしまった。
置いてけぼりにされたあなたは
赤い顔をして座り込んでしまっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!