-美加side-
昼ご飯はよしくん特製のオムライス!
ケチャップで♡が書かれてあって
素直に可愛いと思ってしまった。
よしくんに言ったら
って言うけど、可愛いもんは可愛いんだもん
しょーがないじゃん
パクッ
お、美味しい〜!!!!
レストランで食べてるみたいに美味しい!
もう一口、よく考えて食べてみた。
…けど
え、な、なんで?
顔に出てたのか
ああ、そゆこと。
確かによしくんが務めてるお店では
オムライスあったよね
でも、今作ったオムライスは甘さがプラス
されてる。
そうだったんだ
私への愛情…
嬉しい…
でも、同時に恥ずかしさまで
こみ上げてきた
よしくんは先に食べ終わってたけど
私が食べ終わるまで待っててくれて
やっと食べ終わった私と一緒にごちそうさま
をした。
とってもお腹一杯!
何回も言うけどすっごく美味しかった!
やっぱ、よしくんのご飯は美味しいなあ。
私も料理、上手になりたい。
よ、よしくん…
あ、洗い物まで!!!!!
はあってなに?!
私、なにか悪いことしたの?
そ、そう言われると…
って!
ありがとうって言うのはこっちの方だよお。
-義経side-
今日は仕事場に行ったら直ぐに
帰された…
店長曰く
って、言われたから休んだ。
それに今日はちょうど検診日。
スーパーで先回り〜
5分後ぐらいに美加が来て
一緒に買い物して家に帰ってきた。
お昼の時間にいるのは初めてで
美加にはオムライスを作ってあげた。
店と同じ作り方したから味は一緒かな
と思ったんだけど
って聞くから愛情って返してやった。
ってか、オムライスが甘い?
本気で言ってる?
甘く作ってないけど…
まあ、100%愛情いれて作ったからそれが
結果的に実って甘くなったのかな?
美加が食べ終わり2人でごちそうさま。
すると美加は洗い物するとか
言い始めて…
だから、無理矢理言い訳して休ませた。
毎日、毎日、頑張ってくれてるんだから、
俺が休みの日ぐらいやらないとな。
そうこうしてるうちに洗い物を
全て終わらせ美加が寝てるソファに
近づいたんだけど…
規則的な寝息が聞こえて顔を覗き込むと
幸せそ〜な顔して寝てた
美加を久しぶりにお姫様抱っこ。
うん、全然重くない。
むしろ、まだ軽いぐらい…
って普段が軽すぎんだよな
えーと確か、42㌔だったっけ?
んで今が50㌔とか言っとったっけ?
それでも軽すぎんだ〜
美加を寝室で寝かし、
俺は晩御飯を考える
だけど、なかなかいい案が思いつかない…
んで俺は今の空いてる時間を使い
事務作業を行うことにした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。