今日は学校がおやすみです。
今日は中学の創立記念日らしくて、
生徒はおやすみなんです。
寝てればよかったものの、
登校日と勘違いしていつもの時間に起きた。
バカだ。全くバカです。
不意に窓の外を見ると、
こんな日に限って天気はいいし、温かい。
外を見ながらあくびをした、
___そんな時、ふとある人に目が止まった。
そこに見えるのは、
この時間帯にここにいるのはおかしい人。
私はすかさず窓を開けてその人を呼び止めた。
窓から身を乗り出して、手を振ってみた。
すると、驚いたみたいで、
目をぱちぱちしてた。
気だるそうに、手をポッケに入れてて
そんななーくんもかっこいいとか思った。
言われた通りにして、
頭だけひょっこり出して会話を続けた。
窓を閉めて階段を急ぎ足で駆け下りる。
そして玄関を開けて外に出た。
そこにはやっぱり背の高い、
スラリとスタイルのいいなーくんがいました。
今日のなーくんは、
ドSっぷり全開です。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!