第12話

じゅうに
16,070
2019/09/24 10:05
ななもりside














" あはは、なーくん私お家隣だよ? "



































七森 颯太(ななもり)
……
























あなたが帰った後、


俺は部屋に残って、黙ったまま。



























" そんな事言われなくても、大丈夫 "


































































最後に俺が言った事。


それをあなたは笑って返した。


全然、笑い事じゃない。


やっぱりあなたはバカだ。



























































七森 颯太(ななもり)
(俺が心配してあげてるのに)































この有難さがどうしてわかんないの。


あなた低脳。やっぱり低脳。


家が隣でも、何が起こるかわからないでしょ。























































































誘拐されるかもしれないし、


刃物で刺されるかもしれないし、


パターンなんていくらでも


考えられるんだから。


あなたはもう少し、


その小さい頭を使って考えた方がいい。



































































てゆうか、


あなたに笑われるとか屈辱過ぎてならない。


その時はイラッとした。


けどあなたはいっつも最後、











" でも、ありがとうね。"








笑ってくれる。


イラついた俺が悪いみたいになる。






































































俺は、きっと彼女に弱い。







放っておけない。


目が離せない。心配で。


きっとあなたは一人じゃ何もできないから。


頭悪くて、危なっかしいから。










































































全部、俺が教えてあげたいし、


目の届く所に、いつも居て欲しい。


さっきあなたが言った







" 一人で何とかしてみる。"







なんてさ。


一人でできたら、俺いらないじゃん。





























































だから、あなたはできなくていい。


俺がやる。


こんな、こんな純粋な子、


他の人になんか触らせたくないし。


それに、


変な知識ぶっこまれたら


たまったもんじゃない。


俺が全部教える。決めたから。






































でももしかしたら、


あなたに、" 好きな人 "なんてできたら、







































七森 颯太(ななもり)
(…今日は早く寝よ)






































その時は、


壁にでも追いやって問い詰めてやろう。


まあ、


結論的に言うと
































七森 颯太(ななもり)
(あなた笑うとアホ面)




















俺は、過保護なんだ。きっと。


















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