あなた) お、よくご存じで!あ、言っちゃダメなんだっけ?いいよねもう言ったし(笑)
てかあなた誰?
桂小太郎) 俺は桂だ。俺もここのそばが好きでよくここに来る常連だ。
あなた) あー、そーなんですね!美味しいですよねここのそば!あ、ちなみに私の名前はあなただよ~
幾松さん、ラーメンいっちょ!
幾松) はいよっ!
桂小太郎) ところであなた殿、君はなぜ地球に来たのだ?
私はそれを聞いて少し考えた。
私は…。よく周りで地球という星のことを聞いていた。
地球は青くて、とても綺麗な星であること。
そこには夜兎族ほど戦闘力はないが、自分の弱さと戦い、自分の信念を貫き通す「侍」という人がいると…………。
私は夜兎族ではあるものの戦闘力も弱く、自分らしい生き方なんてできなかった。
「私って自分らしく生きているだろうか……?」
私は知りたかった。戦闘力は夜兎族ほどでもないのに夜兎族よりも強い訳が。
きっとその「侍」というのは、本当の強さというものを知っているんだ。
強くなりたい、地球人みたいに。
家族を守れるくらい、自分も守れるくらい。
だからパピーやマミーに無理を言い、地球に用のあった宇宙海賊春雨に勇気を出して頼み込んで今に至る。
実を言うと「観光」という2文字ではおさまらないのだ。
桂小太郎) あなた殿?どうかしたか?熱でもあるのか……?
あなた) え、あ、いいえ!すんまへん(笑)
えーとね、私がここに来たのは……。
ガラガラガラッ
土方十四郎) ご用改め真選組である!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!