あなた) 早く着かないかなぁ…。
勇気を出してよかった。
と、私は思った。
着いてからは1人で行動しないといけないけど。
それでも私は行きたいのだ。
地球に_____________
私は夜兎族のあなた。父はあの生ける伝説星海坊主(うみぼうず)のと同じえいりあんばすたー。そのためなかなか帰ることができない。母はアルタナの変異体であり自分の故郷の星から離れることはできない。
だから母に会えるのは、父が帰ってきたときだけだ。
小さな妹、弟を母に預けて私は1人で地球へ行くのだ。
どんなところなのだろうか、「侍の国」というのは。
私は意味もなく窓の外を眺めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!