「それで、付き合いたての頃はすっごく毎日が楽しそうに、幸せそうに学校に来てたの」
2「だけど佐藤さんに殴られたり蹴られたりしてから?」
「うん、元気なくて、、
松尾くんに心配かけたくないからって松尾くんの前では作り笑顔
自分を偽ってるの
大好きな松尾くんの前でも自分を偽って隠してる」
2「そっか、、
でもそれを誰かに言ったらもっとひどいこと起こりそうだから、、」
「そこなんだよね。。」
2「呼ぶと言っただろ的な感じでまた酷くなっちゃったりしたらね、、」
「みあなちゃん職員室呼んだの?」
2「あ、電話あったでしょ?校長先生から」
「うん、」
2「あの時に佐藤さんが校長室に来たって言われて、それでHR戻るようにしたとか、色々話した内容を聞いたりした
俺達が付き合ってることとか話してたらしい」
「そっか、、
じゃあ呼んでないの?」
2「そそ
校長先生が話してくれたらしくてね」
「んー、、」
2「あ、じゃあさ、その、渡辺さんがいつもみあなちゃんに呼び出されてる場所とかってわかる?」
「えっと、、
5階の空き教室」
2「あー、、あそこ鍵あるよね、、」
「そうそう、、」
2「じゃあ俺がそこに忘れ物を取りに行った設定で行くから、あとビデオも撮っとく」
「うん、」
2「あ、校長先生に事情は話して許可も貰って、撮って、、」
「わかった!
私もできることあったらやるから言って!」
2「おう」
「結局1時間くらいだったね、
ごめんね、、」
2「いや、全然!
むしろそういうの教えてくれて助かる!」
「ほんと?よかった!
じゃあ、おやすみなさい」
2「うん、おやすみー!」
「また今度遊ぼ!」
2「デート行こ!デート」
「え、うん!行きたい!」
2「また予定確認しよ」
「はーい
じゃあ本当におやすみなさい」
2「おう、いい夢見ろよ」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!