第121話

115話
497
2020/05/25 04:13
~あなた~
私が出した答えは、
待っていて欲しい。

これが正しいのかは分からないけど、
考える時間は大切だと思ったんだ。





白濱亜嵐
白濱亜嵐
次乗りに行こっか!
雰囲気を明るくしようと考えてくれているのが
ひしひしと伝わる亜嵐くんの言葉。
あなた

・・・そうだね、

普通にしたいのに、
そう思うほど変になる。





白濱亜嵐
白濱亜嵐
返事は待ってるから、それまでは今まで通り接して欲しいな。
あなた

・・・だよね、笑


普通・・・か、
私、今までどうしてたっけ、?
白濱亜嵐
白濱亜嵐
はい(笑)
亜嵐くんに差し出された手も
なぜかすぐに握ることが出来なくて
白濱亜嵐
白濱亜嵐
・・・(笑)
亜嵐くんは自分の方へゆっくり手を戻す。
あなた

・・・ごめん、ね、、





心の中を整理する時間が欲しい、
そんな思いを読み取ったのか、
白濱亜嵐
白濱亜嵐
今日は帰ろっか。
声をかけてくれた。

帰りたいけど、帰りたくない。
わがままな私に、余計泣きたくなる。

こんなんじゃダメだ。
きっとこのままいても楽しめないだろう。
あなた

・・・うん。ごめん、

白濱亜嵐
白濱亜嵐
大丈夫だよ(笑)
せっかく連れてきてくれたのに、
私ってなんて最低な人なんだろう。
だんだん涙が溢れてくる。
悲しいわけじゃないし、
辛いわけでもない。
亜嵐くんの方がずっと辛いはず。
原因不明の涙で、また亜嵐くんに心配かける訳にはいかない。
あなた

・・・ごめ、ん、先、、行くね、っ、!

急な展開に耐えきれず、私は走り出した。
白濱亜嵐
白濱亜嵐
あなたちゃんっ!!
呼び止める亜嵐くんの声も聞かずに。














電車の中でも、原因不明の涙は止まらない。
考えれば考えるほど溢れ出てくる。

亜嵐くんは、、どんなに辛かっただろう。
好きな人に思いを伝えるけど、
待ってて欲しいと答えを聞けず、
差し出した手も、
相手のために下ろした。
最後は走って行ってしまって
1人残されている。




ほんとに私、最低だ・・・

でも明日は会わなければならない。
学校のせいにして休むか・・・
極力亜嵐くんと接しないか・・・
いや、これはダメだ。


愛梨と拓斗に相談するしかないよな、








あ、



もしかして今・・・






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