~あなた~
移動するために楽屋に戻ると、、
誰もいない、
まだ10分前なのに。
あ、
手紙が置いてある。
~手紙~
あなたちゃんへ
ちょっと心配な部分があるから、隣の部屋に来てね。
1度通して合わせたいです。
由香、みゆき、ふみや、健人 より
~あなた~
確かに。
あんまり合わせられてなかったもんな。
それに、
このままの状態で本番に向かうよりいい。
話しかけてみよう。
||☆\“(・_・。)コンコン
あ、またか。
戻ろうかな。
でも、
パフォーマンスに支障がでたら?
GENEの皆さんが楽しみにしてるのに。
なんだ、残念だな。
でも、
今回は由香ちゃん達に感謝しなきゃだよね。
嘘のことを手紙に書いて、喧嘩するみたいに突っかかってきても。
よし!
それならもうちょっと練習しよ!
私は行かなくていいのかな?
そういえばふみやくん達はどこにいるんだろう。
時間ズレたから向こうも練習してるのかな。
私も頑張ろ!
🎼.•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
それから10分くらいたったかな?
プルルルル📱
~~~~~~~~~~~~~~
嘘でしょ!
1時間も遅れるって、
言ってたよね?
でもみんなは向こうにいるの?
なんで、
教えてくれなかったの、
私を置いていったの、
もう嫌だ。
とりあえず、準備しなきゃ
佐野さんにまで迷惑かけられない!
衣装は向こうだし、持っていくものは特にないよね。
あ、
由香ちゃんに叩かれたところ、ちょっと跡ついてる、
ファンデで隠せるかな、
プルルルル📱
疲れたよ、
こんな生活。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。