第109話

103話
547
2020/05/13 07:22
~あなた~
\ピロン/
静まった病室の中、
私のスマホが鳴った。
誰だろう。


玲於「大丈夫?何してるの?」


このひと文を読んだだけで、
私の口角は上がっていく。

なんて返そう、
特に何もしてないんだよな・・・
窓から夕焼けを見てた(笑)

正直に答えればいっか、



『大丈夫だよ、ありがとう^^*』
『特に何もしてないんだけど、、、窓から夕焼け見てたよ(笑)』





早くみんなのところに戻りたいな、



\ピロン/


あ、玲於くんかも


亜嵐「大丈夫?寂しくない?(笑)」


亜嵐くんだ・・・
寂しくない?って、w
私、子供じゃないのに、



『大丈夫!ありがとう^^*』
『もぉ、子供扱いしないでよ~!(笑)』


亜嵐「ごめんごめん、(笑)」
亜嵐「心配だったからさ。」




あなた

っ/////

こ、こんなこと言われたら、誰でも照れるじゃん、!
い、いいもん!
亜嵐くんの作戦になんか、引っかからないからな、!
これで私を照れさせようとしてるんでしょ、!
わかんないけど・・・
よし、私だって乗ってやる!


『寂しいっちゃ、寂しいよ、?』
『でも早くみんなのところに戻りたいんだもん。』


どうだ、!
私だって、そんなに子供じゃないんだぞ、!



『俺も早く会いたいよ。』






あなた

っ、!/////

うぅぅ・・・
ダメだ、
これは無理・・・
亜嵐くんの勝ち!!
せめて文の終わりに  (笑)  ってつけてよ、
はぁ・・・
なんて返す、?
う~ん、
もうこれには乗れないし、





『・・・それは好きな子に言ってあげて、』




これでいっか、

\ピロン/


亜嵐「あなたちゃん、鈍感なんだね・・・」





どゆこと??
予想外なんですけど・・・
鈍感?
・・・・・・


思い浮かんだ答えはひとつ。





あなた

あ、亜嵐くんが、、私のこと、、す、好き、、!?






ないないない
そんなのありえない
もう、亜嵐くん変なこと言わないでよ!!
あ~~!
なんか変な考え方しか出来なくなった!!



亜嵐くんは私なんか好きにならない、
亜嵐くんは私なんか好きにならない、、
落ち着け、私、、
常識的に考えろ?
うん、そうだ。
きっと亜嵐くん、今変なんだ、
だからあんなこと送ってきたんだ、
ふぅ・・・




もうこれは返信とか無理。
でも返さないと可哀想かも、




『???』
『おやすみ( ̄^ ̄)ゞ』




うん、これでよし。
夕方だけど私は寝るんだ。


\ピロン/


今度は誰ー!


玲於「俺も夕焼け見てた(笑)」
玲於「明日迎えに行くからね。」


玲於くん・・・


玲於くんと同じことをしていたということが嬉しくて
結局ずっと照れてた私でした。

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