~あなた~
7時には起きようと思ってたのに、
気づいたら8時過ぎ。
てか、9時って早くない?←
あぁ、服どうしよう・・・
どこに行くかわかんないからなぁ、
でも動けた方がいいよね、?
そんな気がする。。
結局これになりました←
可愛げがないことはわかってるんです・・・
時間がない中、いつもより軽めに化粧を済ませ、
いかにも余裕で準備が終わりました感を出してソファに座る。
あ・・・
出発前に変なことを思い出してしまった。
いやいや、あれは違う。
ありえなさすぎて、あまり考えていなかったが、
亜嵐くんと2人となると頭の中に出てくる。
こんなんじゃ変な対応とっちゃいそう・・・
勝手に相手が自分のこと好きかもなんて勘違いして
勝手に赤くなってる女なんて亜嵐くんは興味ないよね、
うん、そうだ。
ちょっと落ち着いてきた所で、チャイムがなった。
ガチャ🚪
なんだか気まづくて、控えめに挨拶する。
うん、亜嵐くんってかっこいいわ。
なんか緊張がとけた私はすぐさま質問した。
亜嵐くんが出したのは遊園地のチケット。
駅に着いたら上手いことに電車が来て、
ほんとに亜嵐くんってさすがだと思う。
電車の中は冬だからか人が少なめ。
変装はしていても、私ににとっては嬉しいことだった。
小さな声で遊園地のパンフレットを広げてくる亜嵐くん。
・・・・・・かっこいいな。
なんでこんなこと考えてんだろ、
全部亜嵐くんのあのメッセージのせいだ・・・
せっかく遊園地連れてってくれるんだから、
ちゃんと楽しまなきゃ。
ん?
今気づいたけど、
私またチケット代払ってないよ?
小さめの声で訴えるけど
一言で終わった。
あぁ、早くお礼しないと・・・
それからも私達は仲良く話し、
降りる駅まで着いてしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。