~玲於~
用事なんて嘘。
あなたちゃんと話がしたかった。
それに
隼と2人になんてさせたくないし。
どうやって隼と別れようかな
嘘ってバレたらめんどくさいよね
上手く撒いて帰るしかないか。
~あなた~
朝。
いつものように準備をして
いつものように出発する。
一人暮らしも慣れちゃったな。
普通の高校生なら一人暮らしなんてまだしてないだろうけど
私の場合、行くところがないんだもん。
さ、行くか。
~学校着~
そうなんだよな・・・
私はアーティストとして頑張るし、
拓斗はお父さんの仕事を継ぐらしい。
愛梨は大学行って医者になる!って。
ホームルームを終え、先生が話をすると言ってきた。
文集!?
そんなの書くの?
なんか卒業って思うと悲しいな。
そしてあっという間に学校が終わり、
放課後になった。
\ピコン/
誰だろう・・・
え!玲於くん!
玲於 「迎えに行こっか?」
いやいや、ダメでしょ!!
芸能人だよ?
うちの高校割とファンいるよ?
『大丈夫!!』
玲於 「なんで?」
『バレたらどうするの!』
玲於 「確かに」
玲於 「まあいいよ」
『よくない!!』
『ほんとに大丈夫だから!』
玲於 「でももう来ちゃったし」
『え?』
玲於 「裏門にいるよー」
嘘でしょ・・・
でも来ちゃったなら行くしかないよね、
『今から向かうね。』
玲於 「了解(¯v¯)」
着いたのに、いない・・・
いないじゃん・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!