第97話

91話
590
2020/05/01 02:40
~あなた~
海辺で亜嵐くんに助けて貰ったあと
時間的にそのまま食堂へ向かうことになった。
玲於くんに迎えに来て貰えるように連絡して、
一緒に行く予定だったけど
玲於くんに迷惑だし、方向音痴のことは言わずに、亜嵐くんと移動することにした。
食堂に着いても誰もいなくて、
少しお話してたら、玲於くんと隼くんが来た。
なぜか玲於くんが元気がないように思えて、
いつもなら隣に来てくれるのに離れたところに座ってしまった。
一言も喋らずに食べてるから、みんなも私も声をかけるけど
大丈夫、としか言わない。

絶対大丈夫じゃないのに。
たまーに私の方を見るけど、話しかけてくれることはなくて、
本当に、具合が悪いんじゃないかってくらい。
みんな少しだけお酒を飲んでたけど、玲於くんは帰っちゃって
どうしたの?って聞くと
ちょっと頭痛い。って
私にできることはないかな、
後で連絡してみよう。
そう思っていると、解散になった。



部屋に戻り、玲於くんに連絡する。
「大丈夫?なにかできることがあったら教えてね。」


とりあえず元気になって欲しいな。
明日は自由にお出かけしていいみたいだし、
早く寝よう。

私は就寝準備に入った。








~玲於~
||☆\“(・_・。)コンコン
片寄涼太
片寄涼太
いらっしゃい
佐野玲於
佐野玲於
お邪魔します、
片寄涼太
片寄涼太
適当に座ってて
佐野玲於
佐野玲於
うん・・・
俺は近くにあった椅子に腰掛ける。



片寄涼太
片寄涼太
何があった?
そう言いながら、涼太くんはお茶を出してくれた。
佐野玲於
佐野玲於
あのさ、
あ、あなたちゃんが方向音痴って秘密にしてって言われたんだよな・・・
言ってもいいのかな、
涼太くんなら秘密にしてくれるよね
それに
亜嵐くんにだって教えてるんならもういいはず。
佐野玲於
佐野玲於
さっき、食堂行った時に、あなたちゃんと亜嵐くんがいたの。
片寄涼太
片寄涼太
うん。
佐野玲於
佐野玲於
でね、実は、今日ホテルに来た時に、あなたちゃんが方向音痴って知って、撮影に集まる時も迎えに行ったの。
片寄涼太
片寄涼太
だから一緒に来たんだ、
佐野玲於
佐野玲於
うん。
佐野玲於
佐野玲於
そのことを、みんなには内緒にしたいって言うから、俺さ、2人だけの秘密ができたと思って嬉しかったの。
片寄涼太
片寄涼太
え、それ俺に言っていいの?w
佐野玲於
佐野玲於
ダメだと思うから知らないフリしてね。
片寄涼太
片寄涼太
わ、わかった(笑)
佐野玲於
佐野玲於
だから、食堂に行く時も俺が迎えに行こうと思って。
佐野玲於
佐野玲於
そしたら、部屋の中は誰もいなくて、もうあなたちゃん向かったのかなっておもったの。何か案内板でも頼りに。
片寄涼太
片寄涼太
それで食堂に向かったらあなたちゃんが亜嵐くんといてショックだったって訳か。
佐野玲於
佐野玲於
うん・・・
佐野玲於
佐野玲於
俺は2人の秘密だと思って勝手に舞い上がってたけど、きっと亜嵐くんにも教えて迎えに来てもらったんだよね、
片寄涼太
片寄涼太
う~ん、
片寄涼太
片寄涼太
難しいね・・・
片寄涼太
片寄涼太
でも、それは辛いよね、
片寄涼太
片寄涼太
玲於だけを応援してるってわけじゃないけど、俺は大丈夫だと思うよ?
佐野玲於
佐野玲於
え、?
片寄涼太
片寄涼太
もし、亜嵐くんにその秘密を教えてたとしても、きっとあなたちゃんは、玲於くんも知ってるって言うから。
佐野玲於
佐野玲於
それがどう大丈夫なの?
片寄涼太
片寄涼太
だって先に知ったのは玲於なんだよ?
片寄涼太
片寄涼太
それぞれ部屋に向かう時に、わざわざ玲於に声をかけたんでしょ?亜嵐くんじゃなくて。
佐野玲於
佐野玲於
うん、
片寄涼太
片寄涼太
きっと亜嵐くんもそれをわかってるから玲於に対抗しようとしたんじゃない?
片寄涼太
片寄涼太
それに、まだあなたちゃんが亜嵐くんに秘密を教えたかもわからないよ?
佐野玲於
佐野玲於
確かに・・・
片寄涼太
片寄涼太
だから、そこまで悪い方向に考えなくていいと思う。
佐野玲於
佐野玲於
そっか、、
佐野玲於
佐野玲於
なんかとりあえず大丈夫な気がしてきた(笑)
佐野玲於
佐野玲於
ありがとう、
片寄涼太
片寄涼太
相談だけならいつでもおいで(*^^*)
佐野玲於
佐野玲於
ありがとう(笑)
片寄涼太
片寄涼太
じゃあね、おやすみ。
佐野玲於
佐野玲於
うん。おやすみ。
相談してよかった。

パタン🚪


俺も寝なきゃな。
あなた

あ、玲於くん!

佐野玲於
佐野玲於
あなたちゃん!?
なんで今会うんでしょうか。

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