~あなた~
海辺で亜嵐くんに助けて貰ったあと
時間的にそのまま食堂へ向かうことになった。
玲於くんに迎えに来て貰えるように連絡して、
一緒に行く予定だったけど
玲於くんに迷惑だし、方向音痴のことは言わずに、亜嵐くんと移動することにした。
食堂に着いても誰もいなくて、
少しお話してたら、玲於くんと隼くんが来た。
なぜか玲於くんが元気がないように思えて、
いつもなら隣に来てくれるのに離れたところに座ってしまった。
一言も喋らずに食べてるから、みんなも私も声をかけるけど
大丈夫、としか言わない。
絶対大丈夫じゃないのに。
たまーに私の方を見るけど、話しかけてくれることはなくて、
本当に、具合が悪いんじゃないかってくらい。
みんな少しだけお酒を飲んでたけど、玲於くんは帰っちゃって
どうしたの?って聞くと
ちょっと頭痛い。って
私にできることはないかな、
後で連絡してみよう。
そう思っていると、解散になった。
部屋に戻り、玲於くんに連絡する。
「大丈夫?なにかできることがあったら教えてね。」
とりあえず元気になって欲しいな。
明日は自由にお出かけしていいみたいだし、
早く寝よう。
私は就寝準備に入った。
~玲於~
||☆\“(・_・。)コンコン
俺は近くにあった椅子に腰掛ける。
そう言いながら、涼太くんはお茶を出してくれた。
あ、あなたちゃんが方向音痴って秘密にしてって言われたんだよな・・・
言ってもいいのかな、
涼太くんなら秘密にしてくれるよね
それに
亜嵐くんにだって教えてるんならもういいはず。
相談してよかった。
パタン🚪
俺も寝なきゃな。
なんで今会うんでしょうか。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。