~あなた~
校門をくぐり抜けると、既に涙目の愛梨が飛びついてきた。
私も急に悲しくなっちゃって、ぎゅっと抱きつく。
周りにもちらほら同じ状態の人がいる中、
2人で思いっきり泣きじゃくった。
もう1人の私の親友が来たところで、
またもや私の涙線は崩壊。
3人で円陣を組むようにくっつき、さらに泣きじゃくった。
~玲於~
翌日、こっそりあなたの通う学校に来た。
校長先生と話す許可をもらい、校長室へ移動。
体育館にあなたがいると考えると不思議だ。
The、校長室な部屋に入り、亜嵐くんが代表して先生に話す。
そっか、
俺らだけじゃないのか・・・
なんだよ、
めっちゃ簡単に許可貰えたじゃん、、
校長室を出て、それぞれが口を開く。
俺らは、脱力感と共に車に乗り込んだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。