それから数日がたった
珍しく無一郎と一緒の任務の伝達が来た
無一郎の“柱”としての姿を見るのも
何だか久しぶりな気がする
無一郎が一緒なんだもん
きっと誰よりも心強い
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今までの鬼からの言葉
私が狙われていた理由
何となく分かってきた気がする
だけど、どうか
この予想が外れていますように_
私が考えている間に
無一郎がいとも容易く
鬼を滅してしまった
知らなかった
今まで私のせいで
多くの鬼が出没していたなんて
皆を危険に晒していたのは
私だったんだ
灰になっていく鬼の背中から
小さなものが落ちてくる
前に滅した鬼からも出てきたもの
そしてこの桜は
桜咲にしか咲かない希少な桜
これが意味しているのはただ1つ
そう
鬼を影から利用していたのは
桜咲家だったんだ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!