第56話

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1,553
2020/04/20 14:52
その後1人なった私を

御館様が見つけてくれた
お館様
お館様
君の力は
とても凄いものだよ
あなた

だけどこれのせいで
父様たちは…っ

お館様
お館様
失った者の代償は大きい
だけどあなた
君には託されたものがあるだろう?
あなた

あ…

そうだ…

父様たちは言った

『この力を悪用しちゃいけない』と

憎しみの心でいっぱいだった
お館様
お館様
君のその力を必要としている人がいる
私の子供になって
その人たちを助けてはくれないか?
こんな私でも

必要としてくれている人がいる

それだけで嬉しかった
お館様
お館様
あなた…君の力は
『命の呼吸』とも言うんだ
命の呼吸…?

それって一体_
お館様
お館様
それは決して
周りの生気を吸い取るものじゃない
むしろ逆なんだ
あなた

どういう事ですか?

お館様
お館様
君がその力を使うほど
自分の寿命が縮むんだよ
人を救う為の代償といったところだろうか

でもそれでも構わない

『人を救う』

それが父様たちからの教え

託されたものだから
あなた

父様たちから託された
使命を全う出来るなら構いません

お館様
お館様
そうか…
では十分に発揮しておくれ
そうして私は鬼殺隊に入った
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あなた

これが私の過去

そして

無一郎に隠し続けてきた

桜の呼吸の秘密


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