第7話

🌸
2,018
2020/03/25 15:47
無一郎
無一郎
あなた、おはよう
足はどう?
あなた

お陰様で何ともないよ

大した怪我ではなかったけど

無一郎が手当てしてくれたおかげで

治りがとても早かった
無一郎
無一郎
どこか行くの?
あなた

ちょっとね

無一郎
無一郎
僕も…
あなた

無一郎はお留守番

なんて言うと

分かりやすくふてぶてしい態度をとる無一郎

こういう時は子供だなと思う

何だか可愛らしい
無一郎
無一郎
…早く帰って来てね
あなた

うん、行ってきます

無一郎のお見送りを受けて

街へと歩き出す

母様たちに会う前に

2人が好きな花を買っていこう
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花を買って街をぬけると

広くて眺めがいい丘にたどり着いた

陽の光が暖かくて緑がいっぱいでとても安らぐ
あなた

久しぶり…父様、母様

見上げるほどの大きな木

その下には母様たちの名前が書かれた木の板

ここは2人が眠る場所
あなた

見て
2人が好きな花だよ…綺麗でしょ

今日は母様たちの命日
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