離して…
振り払いたいけど
やっぱり無一郎も男の子だ
稽古で鍛えた分もあり、動く事が出来ない
僕が年下だから?
頼りない?
嫌だ…
こんなの無一郎じゃない
私が知ってる彼じゃない
……っ
あなた…?
一瞬だったけど
無一郎がはっと我に返ったような気がした
力も弱くなった
ねぇ…あなた
僕たちは結ばれる運命だった?
その時ぽっかり穴が空いたような
何かに殴られたような
いくつもの感情が混ざりあった
馬鹿…
気づいた時には
無一郎をぶっていて
痛いのは無一郎の方なのに
私もどこか痛かった
待って…!
どうしてこう上手くいかないんだろう
私はね、無一郎
どんな事があっても貴方が好き
でもそれは決して言えないの
NEXT_
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