第34話

🌸
1,690
2020/04/01 16:52
無一郎side
なかなか姿を見せてくれないあなたに

少しムッとして布を取り上げた

その時驚いたんだ
無一郎
無一郎
え…
あなた

あ…

現れたあなたの髪の長さは

肩につかない程に短くなっていた
無一郎
無一郎
…もしかして
蜜璃
蜜璃
私のせいなの…
私が油断していたから
あなた

いっ…いえ!
蜜璃さんのせいじゃありません

短くなったあなたの髪を

ただ眺めていた

突然の事すぎて頭がまわらない
無一郎
無一郎
…てっきり僕は
鬼に殺られたかと
しのぶ
しのぶ
手紙に書いたはずですけど…
無一郎
無一郎
あ…
僕はあの手紙を最後まで読んでない

じゃあ僕の勘違い_
あなた

しのぶさん…
呼ばないでってあれほど…

無一郎
無一郎
しのぶさんが玄関で
あんな話し方するから…
しのぶ
しのぶ
余裕がない時透君は初めて見たので
ちょっとした悪戯心です
多分この人は反省するどころか

僕たちを見て心底面白がってる
でも…
無一郎
無一郎
何ともなくて良かった
あなたが生きてくれているなら

それでいいんだ


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