無一郎side
あの任務からあなたの様子がおかしい
きっと何か隠してる
分かっているのに聞けないのは
僕の悪い癖なんだ
夜になると微かだけど
あなたの部屋から苦しそうな声がする
何度も訪ねた
だけど
その一点張りだ
何をそこまで隠したがってるの?
僕に言えないこと?
僕はもっとあなたに頼られたいよ
僕が弱いから?
あなたより年下だから?
僕は君の為なら何でも出来るのに
まるで無力みたいだ
気づくと宇髄さんの屋敷の前
宇髄さんは僕の顔を見るなり
不思議そうにしたけど中へ通してくれた
こういう話をするなら
宇髄さんが1番なのかもしれない
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!