無一郎side
この頃あなたが構ってくれない
毎日退屈で仕方ない
昼も夜も
刀を振り続けるあなた
頑張り屋さんなのは知ってるけど
少しは休んだ方が…
そう言って近づいてきたあなたは
いつもより凛々しく見えて
思わずドキッとした
一息ついて
また刀をとるその手は
以前に比べて傷が増えていた
真剣な彼女の姿に
また惚れてしまう
どれだけ虜にすれば満足するのだろうか
今までのあなたでも十分なのに
君は僕の理想を越えていく
ますます綺麗に強くなっていく
そんな姿を見たら
力になってあげたいと思うよ
それに2人で稽古も悪くない
だって…
こんなに一生懸命で楽しそうな君の顔が
間近で見れるのだから
これは恋人である僕だけの特権
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!