バーベキューも終わり時刻は、3時
片付けは、すでに終わっていたためリビングにみんなが集まる
それぞれスマホをいじったり本を読んでいたりした
そんなこんなで始まった宝探しゲーム
最初の方は本当に面白いのかと思っていた
だが、やってみると意外におもしろい笑
時間を忘れるほどハマっていた
だが時間も時間。
終わらなければ、日が暮れて道が分からなくなる
しかも山だ。
夜はとても冷えるし危険だ
最後のいっかいは、探す側だった
靴紐が解けてしまった
3人に声をかけようかと思ったが、すぐに終わるのでやめた
ちょうちょ結びをしていたところが、固結びになっている
しかも両方
こんな偶然ある?笑
まずは、右足
そして、左足
よし、これで大丈夫だろう笑
さぁ、3人のところに戻ろう!
私の周りには誰もいない
暗い
寒い
何が起きたの?
さっきまで一緒にいた3人は?
私、もしかして、遭難した?
いや、きた道を戻れば着くはず!
あれ?
どっちから来たっけ?
パニックの状態で冷静に考えられるはずもない
どうしよう?
でも、下手に動いても…
もう少し、ここで待ってみよう
あれから、何分経っただろうか…
雨が降ってきた
いくら、10月とはいえ昼はまだ暑い
だから今日は半袖半ズボンだった
雨が体温を奪って行く
とにかく寒い
怖い
「あなた〜……」
ん?
誰かの声がした?
幻聴かな?
私、死ぬのかな?…
_白石先輩_
会いたい…
最後なら…
白石先輩が駆け寄ってくれた
助けに来てくれたのかな?…笑…
死に際に見る夢かな…笑…
死にたくない…
あなたちゃんの今にも死にそうな身体を抱き寄せる
冷たい!
そういって私は、自分が着ていた上着をあなたちゃんに被せた
あなたちゃんの顔は笑ってる
意味が分からない
こんなに死に際なのに…
なんとか、あなたちゃんに上着を着させることができた
あとは、救助を待つのみ
救助と言っても、ななみん達なんだけどね
居場所を連絡したから、すぐに来てくれると思う
来た!
さゆりんの声がする
来てくれた!
このあと無事に家に帰ることができた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。