それから約1ヶ月後のこと…
今日は、生徒会メンバーと話し合いがある
しかも土曜日に
なんか、金曜日のうちに話し合いが終わらなかったから今日終わらせるらしい
行きたくないけど白石先輩と会えると考えると足は進む
もしかして、今日も2人きりかもっ!
っていう、淡い期待を胸にしまう
私は、わざと「白石先輩と2人きりがいや」みたいな雰囲気を出してみた
なんでかって?笑
そりゃ、白石先輩の反応が楽しみだから笑
さぁ、どんな表情するのかな?笑
ふふっ、驚いてる笑
そんなの、嘘に決まってるのに笑
答えを聞くのが怖い。
そんな顔を白石先輩はしている。
だが、ここで終わってしまってはいつもと同じ
もう少し、いじめてみよう笑
白石先輩の反応が読めない。
でも、明らかに白石先輩の周りの空気が暗くなっている
白石main
あなたちゃんの口から、•••くんの名前が出た時は焦った。
だって…
あなたちゃんは私のことが好きだと思っていたから…
私だって、少し…ほんの少し…あなたちゃんのことは、たぶん気になってた…
自意識過剰だった……笑
思い切って、聞いてみる
•••くんのことが好きなのか?
どんな答えが返ってくるのだろうか…
答えを聞くのがこんなに怖いとは思わなかった
おねがい!
違うって答えて!
そうじゃないと、私…
あーあ、この照れ方はそういうことなんだろう…
私は、あなたちゃんに恋心を持っている。
そう気づいたのは、まさに今。
だけどそれと同時に、この恋心に終止符を打たなければならない。
私の初恋は、実らなかった…
…笑笑…
今はとにかく、1人になりたい。
話し合いは、しなくても解決する内容だったので、1人ですると言ってあなたちゃんをここから出そう
そう、それが1番いい!…
はず…
私は、あなたちゃんの背中を押してこの部屋から追い出す
この時の私には、これしか選択肢がなかったんだ…
最後の挨拶の時、ちゃんと笑っていれたかな?…笑…
私は、これを機にあなたちゃんと距離を取ることにした。
だってそうしないと、あなたちゃんのことが忘れられない
これでいいんだ!
きっと…
あなたmain
最後の白石先輩の態度がおかしかった…
もしかして私…
そんなわけないか笑
どうせ白石先輩だから、私をいじめようとしているだけだろう笑
白石先輩ったら、意地悪なんだから笑
まぁ、嬉しいんだけどね笑
この時の私は、あんな事になるなんて思ってすらいなかった…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!