別荘からの帰り道、ななみんとさゆりんがめっちゃニヤニヤしてた
それに比べて、一年生組は面白い話でもあったのか笑っていた
あなたの笑顔が好きだなぁ
付き合えてよかった…
あの時あなたから告白してくれなかったら…
今頃、ただの両思いで終わっていたんだろう
そんな思いに浸っていると、バスが到着した
みんなで降りる
そうして、それぞれ帰っていく
白石先輩と2人で帰る
なんかまだ実感が湧かないなぁ〜
白石先輩はずっと下を向いたまま歩く
何かあったのかな?
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みんなと別れてあなたと2人きりになった
何を話そうか考えていたら、あなたの方から先に話しかけてきてくれた
だけど、
呼び方が…
白石先輩のまま
まいって呼んでくれるって約束したのに
私は、無視し続ける
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私は、思い切って白石先輩の顔を覗くことにした
白石先輩が驚いた顔をしてる
私は、気づいて欲しくて言葉を発する
だって、私だけ付き合えて嬉しいみたいじゃん!
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名前?
なんだ?
あっ、そうか!
その笑顔は反則だ…
可愛すぎるんだもん!
私は、覗き込むのをやめた
テンションが違いすぎる
私がたかすぎるだけ?
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ただ、名前を呼んでくれなかった
それだけで私は思い詰めてしまう
私、重いよね…
あなたに嫌われないかな…
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あっ、着いた!
白石先輩の笑顔は無理をしている
そんな笑顔だった、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。