そしていよいよ体育祭本番！









私は、運動は得意ではないので全員が出る種目以外は、借り物競争にしかでない。









こんな時でも、白石先輩の事を考えてしまう。









白石先輩は、運動できる人が好きなのか…









こういう時まで、好きな人のことを考えている自分が嫌になる









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全員リレーも終わり、いよいよ借り物競走！









お題は、様々らしい









帽子をかぶっている人などから、好きな人などギリギリなのもある。









極力、優しいものが当たるよう祈る。

私が引いたお題……















それは……












好きな人













でもなく、帽子をかぶっている人













でもなく












尊敬している先輩だった







私が尊敬している先輩なんて、あの人しかいない！









その先輩の元へと、駆け寄る









その先輩は、こっちを見て応援している。

そして、なんとか1位でゴールできた。









白石先輩と話しながら、他の人がゴールするのを待つ

白石先輩とは、LINEで話しているので前よりも仲良くなっている自信がある。

実際に、前よりも会話が弾むようになった。









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全員がゴールし、白石先輩とわかれる。

このあと私が出る競技は100m走だけ







1番苦手な競技だ。






だって、色んな人に注目されるから






リレーは大体の人が速い人をみる








でも、100m走は出る人が限られているので注目されやすい。







それに、私の足が速ければいいんだけど遅いから余計目立つ。









しかも、白石先輩も見ていると考えると走りたくない。

ちなみに、白石先輩の100m走は白石先輩がダントツトップで終わった。









とてもかっこよかった。









後で白石先輩にLINEを送っておこう笑






どんな返事が返ってくるだろうか笑






今からとても楽しみだ！笑






。

アナウンス
「次に1年生による100m走です」










このアナウンスで、入場する









いよいよ、100m走が始まる









1組目と2組目が走り終わる









私は3組目。









そして、ピストルがなる

案の定、スタートから遅れた









白石先輩がこっちを見ている









どんな気持ちでこっちを見ているのだろう









私を応援してくれてるのかな？笑

ドスっ！


















見事に、顔からこけた。










はぁ、最悪だ、









よりによって、白石先輩が見ている時に…

私は、前の人に追いつこうと素早く立ち上がる









だが、足の怪我のせいで立ち上がれない

クスクスクス











周りから笑い声が聞こえる










はぁ…









白石先輩にも笑われてるんだろうな…










最悪だ…










いっそのこと、この世から消えてしまいたい…

アナウンスのマイクを使っている









私は、この声が誰かすぐにわかった。

ガヤガヤガヤ










周りの声が、笑い声から大勢の話し声に変わる。









私は、その声がなんて言っているのか聞こえてしまった。









何、あいつ〜笑








ヒーローぶってんじゃん笑

キモッ笑

言い返したかった。









白石先輩はそんな人じゃないって！









でも、こんな私ができるわけもなく…

ただ、黙ってその場にいるだけだった。









そんな時、白石先輩がこっちに走ってきてくれた









何事かと思うと、白石先輩が肩を貸してくれた









躊躇したが、肩を借りることにした









そして、保健室へ









そのあと、どうなったかなんて知らない









でも、あすかちゃんといくちゃんに聞く限り、白石先輩の行動に拍手が起こったらしい









生徒からは、生徒会長はすごい！などの声が聞こえたらしい









私が聞いた声は、保護者だったのだろうか？









それとも、白石先輩をよく思っていない人なんだろうか？

まぁ、どっちでもいいか笑









白石先輩と保健室へ行き手当てをする









自分でできるというのに、白石先輩は笑いながら「いいからいいから」と言っている









白石先輩は、さっきの声を気にしていないのだろうか？








だが、もし白石先輩が気にしていたとしても私は何もできない。









私に出来ることは、白石先輩に感謝を告げること

こうやって、白石先輩と笑いあえる時間が取れただけで足の痛みなんてへっちゃらだった。









外でアナウンスがなっている









アナウンス
「3年生は、召集場所に集まってください」









白石先輩も行かないと行けないんだろうな…

ほら、やっぱりね

白石先輩が、冗談でも私のためと言ってくれてとても嬉しかった！









だが白石先輩は、みんなにもこんな事を言っているのかとふと思ってしまう。









勝手に嫉妬してしまう、自分が嫌いだ。