私はごく普通の女子校の女子高生である
そんな私はいつもの学校に行くためにいつもの道を通りいつものバス停に行く
そして2分後
バスが私の目の前に止まる
バスに乗ると中には人は一人もいなかった
いつもなら5、6人はいたのだが
その時は偶然別のバスに乗ったのだろうかと大してなんとも思わなかった
しかしその時は何も思わなかったが早く降りた方が良かったことを後から気づいても手遅れだということを気づかされてしまう
しばらく私はぼーっとしていると小さな声が微かに聞こえた
誰だろうと思って周りを見渡してみるも誰一人いない
いるのは運転手さんと私だけだった
まさか運転手さん?
まさかと思ったがなんとなく放送から聞こえた気がしていた
ボソボソ…ボソボソ…
つ…は……にま……りま…
は?
放送はものすごく小さく何を言っているのかのかさっぱり分からなかった
よく耳をすましてみると…
次は◯◯✖️✖️通りに参ります
ものすごく小さな声だった
しかしはっきりそう言ったことは私には分かった
そこは私には全く知らない場所だった
周りを見渡すと真っ暗だった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。