あなたside
『おはようぉー』
クラスメイト:【おはよーあなた
今日カラオケ行くけどあなたどうする??】
『ごめんね。うち今日用事あって行けないわ』
《そっか、また行こうね!》
『うん!』
いつもの会話。
遊びに誘われても私は行かない。
いや、行けないって言った方が正しいかも。
まあ、行っても楽しくないでしょ。
でもいい加減疲れてきた向こうだってどうせ断られるのわかってんだからわざわざ誘わなきゃいいのに。
さ、授業も終わったし帰らなきゃ。
『じゃあ帰るね!バイバイ〜』
【今日も早いねwバイバイ〜】
クラスメイト:《恭平ー、早く行こー》
「おう」
next…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!