隣の席のジスは
何故かラップやってます()
いや黄昏てないよ?
暇だからボーっとしてるといつの間にか着いてるからさ
なんでよ
そう言ってまたHey.men~なんて言ってる
ちょっと面白くて聞き入ってたら
っていきなりやめた()
なんでかわかんないけど面白い笑笑
そ、そっか~
たまにだけどジスがわからないや
なんのゲームするんだろう
うるさいの確実じゃないですか
ここバスだし
先生いるし
いや、なにそれ()
っていうか、いつものジェントルマンジスどこ?
このまま変な雰囲気に持ってかれないように私は鞄からグミを出した
そう言ってグミを口に入れるジス
ん?
あ、
嘘だ
よく見たらファンデーションでくま隠してあるし
なんか深夜テンションみたいなノリだし
時々目をすっごく大きく開いてるし
小学生の遠足か
理由は可愛いけど
ノリが怖いから今度からちゃんと寝て欲しい()
その頃にはもう着いてるよ……なんて拗ねてる
そんなことで寝てくれるなら、と私はジスの前に手を出した
普通に握るんだと思ってたら
指を絡めとられ恋人繋ぎになる
目を閉じるジス
……
だと思った。
だもんって可愛いな
そうして私の肩に頭を乗せて
しばらくして、きつく握られていた手に力が抜け寝息が聞こえ始めた
私もいつの間にか眠っていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。