いろは坂には様々なルートがあり、それこそ毎晩できるが、いろはかるたの48の駄菓子屋ルートは、やくざがらみできついという。私はやったことがないが。やりたかったけれども、玉化けのたあちゃんがすぐに死んでしまって、四魂の玉が集められないため、諦めてしまったのだ。これからその、禁断のいろは坂駄菓子屋ルートについて、想像力で語ろうと思う。
いろはかるたを心の中で掘ると、それぞれのいろは坂に一枚ずつ埋まり、そこではけの神話作家の服装をした人が、やくざにいろはの焼きを入れられたり、48の死体の姿で殺されたり、お玉さんという貞子のような幽霊の精神障害者に遭遇して肝試しさせられたり、色々あるというが、歴代の神話作家、夏目漱石や太宰治や金田一耕助などをモチーフにしたいろは坂もあり、神話作家になりたい人は行くべきルートであるという。
しかし私の作った四魂の玉の玉化けのたあちゃんが、私自身をひりだして食べさせて死んでしまった。もうたあちゃんのシーズンは過ぎてしまったのだ。
すると、いろは坂のとうみつの駄菓子屋は、伝説のままになってしまう。刀のさやの硬さをもった歯を鍛え上げる、やくざルートのいろは坂は、見たかったけれども怖くていけない、夢物語になってしまう。
でもその死に際の駄菓子のいろは坂に行く方法はあるのではないか。たあちゃんがいなくても度胸試しに行って神話作家になるべきなろか、迷う。
しかし、このあたりで想像力でいろは坂のとうみつの話しを考えてみたいとも思う。まだ色々悩むのだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。