この声…ころんくん?
嘘…フラグ回収しちゃった…
でも、もう…隠すのはやめよう…
私はさとみくんの彼女。
堂々としてよう、炎上したら私が頑張ればいい。
さとみくんを悲しませないことが一番。
ころんくんは驚いていた。
怒られるかな…
私が思っていたのと違う驚きだった。
彼は祝福してくれた
認めて貰えた…?
怒ってないのかな…
テンションダダ下がりで部屋から出てきた
私の彼氏。
多分内心焦っていると思う。
呼んだって…みんなって誰…?
えっ…えぇぇぇぇえ!?
大集合じゃん…
ころんくんが元気よく答える。
私とさとみくんは全く元気じゃないんだけどな…
ころんくん以外はみんな微妙な反応をしていた
と、ジェルくんが申し訳なさそうに言う。
そりゃそうだ。ずっと隠していたんだから
莉犬くんがみんなが今思っていることを言ってくれた。
そのまま私は何故隠していたかを言った。
毎日10回はキス。
2人だけの秘密だった。
私たちが幼なじみということも言った。
それに、リアコの人に敵視されると思ったから
ずっとずっと隠していた。
でも、いつかはバレる
なーくんがため息をつく、
途端私は怖くなった。
もしかして、怒られる…?
そう思ったのは私だけじゃなくその場の全員が思った。
さとみくんは大声を出して私を守ってくれた。
なーくんがさとみくんを呼ぶ。
その場の空気が一気に凍りついた。
私はもう終わったと思った。
全員冷や汗をかいていた。さとみくんも呼ばれた瞬間体がピクっと動いた
なーくんから出た言葉は優しい一言だった。
みんなほっとした。
なーくんの言葉に続けてみんなが言う
皆さんの口からは優しい優しい言葉。
私たちの精神的にやられていることに気づいたかのようだった。
毎日隠し通す日々。ろくにデートなんて出来なかった。毎日怯えて過ごしていた。
でも、彼らは今私たちに癒しを与えようとしてくれた。
さとみくんも半泣きだった。
みんなにそう言われると思っていなかったから。
私は別れることまで考えた。
でも、もう、その必要は無いんだ
後日リスナーさんにも私たちが付き合っていることを告白した。
_数日後_
まだ休みの期間があります。
今は朝の6時。早く起きすぎたな…
さとみくんを起こすのも難しい時間帯だった。
朝食作ってからでいっか!
そう思った。直ぐに台所行き朝食の準備をする。
気分よく朝食の準備をしていると、
いきなりやつはやってくる。
私は勢いよくその場に倒れ込んだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。