無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第17話

赤き液体は布にくるめて捨てるべし
私が向かったのは、他でもない。

我が家お抱え騎士たちのいる館。
別名『薔薇の館』。

はい、勘違いした腐ったお方は回れ右。
何のことかわからない方はどうかそのままでいてください。


そういう意味ではない。我が家の象徴である白薔薇からとった名前だ。



ホワイトローズと呼ばれるお抱え騎士団。
先程私が文句垂れたザルクのいるところである。


「また出掛けるのですか? 叱られますよ……」


不安そうに言うメリー。



因みに私が外出したことのメリーの処罰は私が全力で被ることでチャラにした。
連れ出したのは私だし、メリーの処罰は即ち解雇。


自分で自分の首をしめるようなものだ。
庇うに決まっている。
「大丈夫よ、メリー。出掛けるわけじゃないから」


夜狼に赴いても良いが、十歳になるまではとりあえず所属しているだけ良いとあのフェロモン男から許して貰えた。


「では何を?」


それは勿論。


私は、館のドアを叩く。

「たのもー!!」



ドアがのんびりと開く。
シャワーの後なのか、男が上半身裸に水を滴らせて出てきた。


「……」


ザルクだった。
私とザルクはしばらく目を見合わせる。


な、なんだよ。
ちょっと良い体してるからって調子に乗んなよ。
「ギャー! レベッカ様ー! そんなっ、不潔な物をご覧になってはいけません! 目が腐ります!」


我に返ったメリーが私とザルクの間に体を滑り込ませる。
見事なスライディングだ。


彼女も驚いただろうに、顔を真っ赤にして庇ってくれる。



対して目が腐るとまで言われた不憫な男は大して気にした様子もなく、扉を開く。


「……どうぞ?」


うむ。


「行くわよ、メリー。私は大丈夫だから」

するとメリーが泣きそうな顔で私を見つめる。
顔がぐしゃぐしゃだよ、メリー。



「レベッカ様ぁ、でも! レベッカ様! 鼻血が!」



……鼻血?
確かに、鼻の穴から血液が出ていた。
ふむ、なるほど。


「きっと……殿方の裸体など見慣れていないからです。ショックが大きすぎたんでしょう」


違うと思う。
筋肉にウハウハで興奮したせいだと思う。


でも私はあくまで清楚な令嬢なのだ。
そのようなことは口走らない。



「はい。でも大丈夫です」


にこり、と笑う。
メリーを心配させまいとしている健気な少女のように。

ついでに鼻血はザルクに渡された布で拭く。


……ん? この布……。


「あ、間違えました。俺のパンツです」

「ふざけんなよ!!」


クビだよクビ。